令和元年10月25日(金)50名の会員様のご参加をいただき、優良施設見学を実施しました。参加希望者がたいへん多く急遽中型バス2台にしたにもかかわらず人数調整をさせていただきました。ご協力いただいた会員の皆様にお礼申し上げます。今回は、医療機器として白河オリンパス株式会社様、医薬品としてニプロファーマ株式会社様鏡石工場を見学させていただきました。
JR宇都宮駅東口を8時10分に出発し、10時頃白河オリンパス株式会社様に到着しました。オリンパスといえば、ある年代の以上方々はオリンパス・ペン(デジタルカメラではない!)を思い浮かべてしまう事と思います。
医療機器の世界ではオリンパスといえば内視鏡なのでしょうが、現在の画像診断機器は高度にデジタル化されています。そのため、少し前なら内視鏡の心臓部は?と問われればレンズやファイバーの光学機器部分だったのでしょうが、現在は画像処理技術が心臓部といえるのではないかと思います。
オリンパスグループでは、工場毎に分社、分業が行われ、白河オリンパス株式会社様では内視鏡の画像処理のユニットを制作しています。そのため、工場内はPCやワークステーションを組み立てている様相でした。環境管理として、異物や粉塵だけでなく、帯電管理を徹底している様子は、品質管理の考え方として大変参考になりました。
午後は、ニプロファーマ株式会社様の鏡石工場を見学させていただきました。最近では、主に医療費適正化の観点からいわゆるジェネリック医薬品の使用が求められているところですが、この工場はまさにジェネリック医薬品の製造を専門にしている工場です。比較的多品種を効率よく生産するために、機器の配置を工夫したり、自動化を推進している様子が感じ取れました。また、各フロアでの案内版や、見学通路の要所での機器の解説などが掲示され、製造工程を理解しやすくする取り組みが行われていました。また、工場内のほぼすべての工程を見学通路から見ることができる構造となっていて、非常に参考になりました。
あいにくの雨の1日でしたが、充実した1日になりました。来年度も本事業を計画する予定ですので、ぜひ興味のある方はご参加ください。